鍋島学術奨励賞とは

鍋島学術奨励賞は当会顧問である鍋島俊隆先生の篤志により、精神科領域において将来性のある優れた若手の薬剤師の研究支援を目的とし、授与する賞です。

表彰は、賞状および副賞とし、授与式は日本精神薬学会総会・学術集会期間中に鍋島俊隆先生あるいは理事長等より表彰します。

受賞者はその成果をまとめ、受賞年度の総会・学術集会において受賞講演を行う他、一般社団法人日本精神薬学誌に応募概要に関する総説として、受賞記念論文として発表いただきます。

鍋島学術奨励賞 規定

鍋島学術奨励賞 規定
2018 年5月7日制定
2019年2月10日改訂
2022年3月14日改訂
2023年3月20日改訂

1.設 置

日本精神薬学会は、顧問である鍋島俊隆先生の篤志により若手の精神科領域で活躍する薬剤師の研究支援を目的とし、鍋島学術奨励賞を設ける。鍋島学術奨励賞の副賞は鍋島俊隆先生からの篤志を原資とする。鍋島学術奨励賞は鍋島俊隆先生の神経精神薬理学分野での学際的なご活躍とご貢献を鑑み、精神科領域において将来性のある優れた若手の薬剤師に授与する。

2.名 称

名称は鍋島学術奨励賞(日本精神薬学会 フレッシャー/ヤング学術奨励賞)とし、英文名称はNabeshima Prize(The Japanese Society of Psychiatric Pharmacy Fresher Investigator Award / Young Investigator Award)とする。

3.対 象

対象は、申請年度3月末時点で、以下1)~3)の条件を満たすものとする。
受賞は年2名程度とし、①フレッシャー学術奨励賞:薬剤師として勤務経験が1年以上、5年以下で40歳未満の場合と②ヤング学術奨励賞:薬剤師として勤務経験が6年以上で40歳未満の場合のいずれかへの申請とする。
尚、本賞の②を受賞した者は再度応募する事は出来ない。
1)受賞候補者の年齢は申請年度の3 月末時点で40 歳未満とする。
2)推薦日時点において、受賞候補者の会員歴が3年以上である。
3)本学会総会・学術集会での発表歴(筆頭演者)が1回以上ある。

4.推 薦

鍋島学術奨励賞の推薦者は、本人以外の本学会評議員とする。推薦者は、下記の書類を授与年の募集案内に記載した期日(3月~5月末日:消印有効)までに「一般社団法人 日本精神薬学会事務局付 鍋島学術賞選考委員長」宛てに配達記録の残るもので提出する。
1)応募申請書類(様式1)

※ 1.履歴書、2.評議員推薦、3.これまでの精神科薬剤師としての実務的・学術的な概要、4.今後の精神科薬剤師としての展望、5.原著論文(査読あり)・総説のリスト(筆頭論文あるいは共同論文)、6.本学会総会・学術集会(筆頭演者あるいは共同演者)および他の学術学会(筆頭演者のみ)での発表リスト。
ただし、5と6は薬剤師として勤務経験時の業績であり、学部・大学院時は含めない。社会人大学院期間での業績の取扱いについては、主論文以外は業績に含めることができる。また①の受賞歴は1に記載し、②に応募する場合には①での実績や業績は含めず、受賞以降について3~6を記載する。

2)応募申請者の履歴書

3)代表論文:①フレッシャー学術奨励賞:薬剤師として勤務経験が1年以上、5年以下で40歳未満への応募の場合は1編以上、5編以内の別刷、②ヤング学術奨励賞:薬剤師として勤務経験が6年以上で40歳未満への応募の場合は2編以上、5編以内の別刷

5.表 彰

鍋島学術奨励賞は賞状および副賞とし、授与式は日本精神薬学会総会・学術集会期間中に鍋島俊隆先生あるいは理事長等より表彰する。受賞者はその成果をまとめ、受賞年度の総会・学術集会において受賞講演を行う他、一般社団法人日本精神薬学誌に応募概要に関する総説として、受賞記念論文として発表するものとする。

6.選 考

1)鍋島学術奨励賞の選考は、鍋島学術奨励賞選考委員会にて行う。
2)本学会総会・学術集会での発表や学会誌への掲載も選考基準となる。
3)学会事務局は、推薦書類を事前に選考委員に送付する。
4)適任者がいない場合は選出しない場合がある。
5)鍋島学術奨励賞選考委員会は受賞者を決定し、委員長は該当者なしの場合を含めて理事長に報告する。委員長は本学会総会・学術集会の際に開催される理事会に選考経緯および結果を、また評議員会に選考結果を報告する。

付 則

本規定を変更する場合には、理事会の承認を得なければならない。
以 上

鍋島学術奨励賞―規程(改訂)(PDF)

2023年度 鍋島学術奨励賞公募について

2023年3月吉日
一般社団法人 日本精神薬学会
評議員 各位

2023年度 鍋島学術奨励賞公募のご案内

拝啓 評議員の皆様にはご壮健のことと存じます。
 平素から当会の活動にご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、2018年度より本学会の顧問であります鍋島俊隆先生からの篤志により日本精神薬学会に新しい基金を創設させていただくことが出来ました。「鍋島学術奨励賞」は精神科領域において将来性のある優れた若手の薬剤師に授与するものです。
 つきましては、2023年度 鍋島学術奨励賞候補の募集を開始致しましたので、評議員の皆様におかれましては鍋島学術奨励賞にふさわしい方を積極的にご推薦・応募申請をお願い申し上げます。
 候補者の選考に当たりましては、下記資料をご参照下さい。

一般社団法人 日本精神薬学会 理事長 黒沢 雅広
2023年度鍋島学術奨励賞選考委員会 委員長

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2023年度受賞候補者の推薦を受付けます。

《推薦方法》

受賞候補者の推薦される際は、鍋島学術奨励賞規定をご確認いただき、提出書類を事務局(鍋島学術賞選考委員会 宛)へご郵送ください。
推薦資格は評議員が有しております。多くのご推薦・応募申請をお待ちいたします。

《推薦要領》

《送付先》

〒113-0031 東京都文京区根津1-4-4 河内ビル
一般社団法人 日本精神薬学会 事務局付
鍋島学術賞選考委員会 宛

《応募締切日》

2023年5月13日(土) ※消印有効

選考方法

  1. 鍋島学術奨励賞の選考は、鍋島学術奨励賞選考委員会にて行う。

  2. 本学会総会・学術集会での発表や学会誌への掲載も選考基準となる。

  3. 学会事務局は、推薦書類を事前に選考委員に送付する。

  4. 適任者がいない場合は選出しない場合がある。

  5. 鍋島学術奨励賞選考委員会は受賞者を決定し、委員長は該当者なしの場合を含めて理事長に報告する。委員長は本学会総会・学術集会の際に開催される理事会に選考経緯および結果を、また評議員会に選考結果を報告する。

受賞者

(敬称略)(五十音順)
2023年度 受賞者
  • ヤング賞
    榊原 崇(社会医療法人聖泉会 聖十字病院)
    「統合失調症における薬剤の適正使用に向けた取り組み」
2022年度 受賞者
  • ヤング賞
    小林 聖子(篠田好生会千歳篠田病院薬局)
    「向精神薬の適正使用に向けた副作用発現リスク因子の抽出」
2021年度 受賞者
  • ヤング賞
    佐々木 史香(福岡大学病院薬剤部)
    「精神科病棟におけるクリニカルクエスチョンから臨床研究への発展」

    竹内 一平(桶狭間病院藤田こころケアセンター)
    「リカバリーを目指した統合失調症治療の研究」
2019年度 受賞者
  • ヤング賞
    波多野 正和(藤田医科大学病院薬剤部)
    「アドヒアランス向上を目指した抗精神病薬の適正使用に関する研究と実臨床への応用」
2018年度 受賞者
  • フレッシャー賞
    肥田 裕丈(名古屋大学医学部附属病院薬剤部)
    「精神疾患の環境要因に関わる発症脆弱因子の探索と意義の解明」
  • ヤング賞
    江角 悟(岡山大学病院薬剤部)
    「精神科領域における薬剤師業務から研究への着想」

    吉見 陽(名城大学薬学部)
    「網羅的解析技術を用いた精神疾患関連因子の同定と診断技術開発」